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RSウイルス感染症の検査と治療

目次

RSウイルス感染症が疑われる場合に行う検査として、現在、医療現場でもっとも多く実施されているのは、迅速抗原検査(じんそくこうげんけんさ)です1)。治療は、症状に応じた治療(対症療法)が中心になります。

監修

 森岡 一朗 先生

日本大学医学部 小児科学系 小児科学分野 主任教授

2026年8月21日更新

RSウイルス感染症と診断するためには、どのような検査をするの?

現在、医療現場でもっとも多く実施されているのは、迅速抗原検査です1)。迅速抗原検査とは、鼻の奥に細長い綿棒を入れてぬぐい取った液や、装置を使って鼻から吸引した液などを使用し、短時間でウイルスを検出する検査です。

抗原検査が陰性であった場合、RSウイルスの存在をより詳細に確認するため、核酸(かくさん)検出検査も行われることがあります2)
抗原検査と同様、鼻の奥に細長い綿棒を入れてぬぐい取った液や、装置を使って鼻から吸引した液などを使用し、ウイルスの遺伝情報を担う物質である核酸を検出する検査です。

また、発熱、鼻水、咳といった症状や、通っている保育園などでの流行状況から、RSウイルス感染症だと判断する場合もあります。

現在、迅速抗原検査と核酸検出検査が保険適用される対象は決まっていますので、検査の必要性も含め、詳しいことは受診先の医師にご相談ください。

RSウイルス感染症にかかったら、どのような治療をするの?

現在のところ、国内にはRSウイルス感染症そのものに対する治療薬はありません3)
症状をやわらげるために、以下のような症状に応じた治療(対症療法)を行います。
必要な処置については医師に相談し、適切な処置を受けましょう。

症状に応じた治療(対症療法)

〈軽症の場合〉解熱剤の使用など

〈重症の場合〉点滴、酸素投与など

ご自宅でできる対処法としては、以下のようなものが挙げられます。

自宅での過ごし方

  • 脱水にならないように、水分を十分にとらせる
  • 熱がある場合は、氷枕などで頭や脇を冷やす
  • 部屋を加湿する
  • 鼻づまりがひどいときは鼻水を吸引する

お子さんの呼吸が苦しそうなときや、水分をとらせることができないときは、医療機関への受診を検討してください2)

 予防方法については、「RSウイルス感染症の予防方法」をご覧ください。

 関連Q&A

Q 熱は出る?/熱がぶり返すけれど、どれぐらいで治るの?

Q 咳がひどいけれど、治療法はある?

参考文献

1) 日本小児感染症学会編. 日常診療に役立つ 小児感染症マニュアル2023. 2023年, 東京医学社.

2) ⼀般社団法⼈⽇本感染症学会 感染症遺伝⼦検査委員会. RSウイルス核酸検出検査に関する考え⽅ 2025年12⽉9⽇作成

3) 厚生労働省. RSウイルス感染症に関するQ&A 令和8年4月27日改訂
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rsv_qa.htm)[2026年7月24日確認]

監修

 森岡 一朗 先生

日本大学医学部 小児科学系 小児科学分野 主任教授

1997年、日本大学医学部卒業。2018年4月から日本大学医学部小児科学系小児科学分野主任教授。専門は、新生児・小児感染症など。新生児から思春期まですべての小児の診療に取り組む傍ら、新生児医学および小児科学に関連する臨床・基礎研究を行い、学術論文を数多く発表している。日本小児科学会:小児科専門医・指導医、日本周産期・新生児医学会:周産期(新生児)専門医・指導医など。

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