RSウイルスに感染すると、2~8日(多くは4~6日)の潜伏期間の後、発熱、鼻水、咳などの症状が数日続きます。その後、多くは症状がやわらいでいきますが、ひどい咳や喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難などを生じ、重症化して入院が必要になることもあります。
監修
森岡 一朗 先生
日本大学医学部 小児科学系 小児科学分野 主任教授
2026年8月21日更新
RSウイルス感染症の症状とそのピークは?
RSウイルスに感染すると、以下のような症状が数日にわたって続きます1)2)。
- 発熱
- 鼻水
- 咳 など
症状は、発症から5日目ごろにピークを迎えることが多くなっています3)。その後、約70%のお子さんは数日で症状がやわらいでいきますが、残りの約30%では、以下のような症状が現れます4)。これらの症状が悪化して、入院するケースもあります。
- 咳がひどくなる
- 喘鳴(ぜんめい:気道が狭くなることで呼吸をするときにゼーゼー、ヒューヒューといった音がすること)が出る
- 呼吸困難になる
- 哺乳(食事)の量が減る
関連Q&A
Q 風邪との違いは?
潜伏期間はどれぐらい?
潜伏期間(症状の出ない期間)は、RSウイルスに感染してから2~8日(多くは4~6日)です1)。症状が出てから回復まではおおよそ7~12日程度1)と言われていますが、咳だけ長引くこともあり3)回復のスピードには個人差があります。

重症化リスクが高いお子さんは?
以下のようなお子さんでは重症化するリスクが高く、入院や呼吸管理が必要になることもあるため、特に注意が必要です1)2)。
- 早産児(妊娠22週から36週までの間に生まれたお子さん)
- 生後6カ月以下のお子さん
- 生後24カ月以下で、心臓や肺に基礎疾患(持病)があるお子さん
- 神経や筋肉に基礎疾患(持病)があるお子さん
- 免疫不全の基礎疾患(持病)があるお子さん
重症化して細気管支炎や肺炎を起こす可能性があります。また、よくみられる合併症として中耳炎があり、そのほか無呼吸発作、急性脳症などを起こすこともあります5)。
予防方法については「RSウイルス感染症の予防方法」をご覧ください。
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参考文献
1) 国立健康危機管理研究機構. RSウイルス感染症とは
(https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/topics/040/index.html)[2026年7月24日確認]
2) 厚生労働省. RSウイルス感染症に関するQ&A 令和8年4月27日改訂
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rsv_qa.htm)[2026年7月24日確認]
3) Eiland L. J Pediatr Pharmacol Ther. 2009; 14(2): 75–85.
4) 堤裕幸. ウイルス 2005; 55(1): 77-84.
5) 厚生労働省. RSウイルス感染症
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rsv.html)[2026年7月24日確認]
監修
森岡 一朗 先生
日本大学医学部 小児科学系 小児科学分野 主任教授
1997年、日本大学医学部卒業。2018年4月から日本大学医学部小児科学系小児科学分野主任教授。専門は、新生児・小児感染症など。新生児から思春期まですべての小児の診療に取り組む傍ら、新生児医学および小児科学に関連する臨床・基礎研究を行い、学術論文を数多く発表している。日本小児科学会:小児科専門医・指導医、日本周産期・新生児医学会:周産期(新生児)専門医・指導医など。